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FINAL CUTでグリーンバックをキレイに抜く方法を解説|クロマキー合成

  • 執筆者の写真: ショウゴ オオタ
    ショウゴ オオタ
  • 3月27日
  • 読了時間: 6分

今回は、【FINAL CUTでグリーンバックをキレイに抜く方法(クロマキー合成)】を解説します。



グリーンバック撮影
グリーンバック撮影

:目次


1.グリーンバックについて

1-1.発色のいいグリーンバックを用意する

1-2.グリーンバックのシワを伸ばす

1-3.グリーンバックに照明を当てる


2.撮影設定について

2-1.10bit Logで撮影する

2-2.被写体とグリーンバックとの距離を空ける


3.FINAL CUTでグリーンバックを抜く|方法クロマキー合成のやり方


4.まとめ


 

1.グリーンバックについて


なぜグリーンバックが背景を抜くために使われやすいのか?それは

グリーンが色を抜く(クロマキー合成)のに適しているからです。


グリーンは私たちが身に付けている物や服、商品などで使われることが少なく、他の色と区別がしやすいので、グリーンバックが採用されることが多いです。


ただ、グリーンバックでなくても、赤や青など他の色でもクリマキー合成(背景を透過)させることは可能です。


抜きたい色を見極めて背景を選ぶことが最も重要です。


 

1-1.発色のいいグリーンバックを用意する


グリーンバックといっても沢山の商品があります。何なら手芸屋で緑の布を買ってきてそれをグリーンバックとして使用しても問題ありません。



ただ、グリーンバックとして商品化されている物は専用に設計、開発されているためグリーンバックとしての性能は段違いです。


主な特徴:

・緑の発色が良い

・ライトを当てても布が透けにくい

・シワが付きにくい


などの特徴があります。




私がグリーンバックを使用する際に使う商品



私はNEEWER製品が好きなのでよく購入するのですが、「痒いところに手が届く」感じの絶妙な製品が多いです!




スタンドの長さを170㎝にして撮影しました。


個人的に気に入っている点は


  • 人が立ってもグリーンバック内に納まる

  • リバーシブルで緑と青と使える

  • サイドのタグをポールを差し込んでハイアングルでも使用できる

  • 壁に立て掛けてすぐ使用できる

  • 安い


また


付属の専用ケースに入れてコンパクトになることで、収納や持ち運びにも使えるのが最高です!




 


こちらは上記の商品より大きめです。

私の使用目的としては、グリーンバックにトラッキングマーカーを設置し、動きのある背景などを合成する場合などの、ある程度動きのあるカメラワークでの撮影時に使用します。


横幅がかなりあるので、スタジオメインであまり出番がありませんが、安いので一枚持っていてもいざという時に便利でしょう。


こちらは布だけですので、背景用のスタンドを別途購入する必要があります。



 

こちらの商品は背景に使用するためのスタンドやクランプが一式揃っているので、購入してすぐに使用することができます。

また、グリーンバックだけでなく、別の背景シートを使用して撮影できるのもオススメです。




付属の専用ケースがあるので、持ち運びや収納にも困りません。



スタンドはよくあるアルミスタンドと同じような感じですので、軽いライトやカメラなどを立てて使用することもできます。


スタンドの長さを調節する部分がネジ式でなく、クリップ式なのが流石といったところです。




 

1-2.グリーンバックのシワを伸ばす


専用のグリーンバックはシワができにくいですが、ヨレやシワが出てしまうことがあります。

シワがあると影になっている部分が抜けにくくなりますので、グリーンバックを設置したらなるべくシワを出さないように伸ばしましょう!


スチームアイロンでキレイに伸ばすことができます。


 

1-3.グリーンバックに照明を当てる


グリーンバックに明暗があるとキレイに抜けにくいので、グリーンバックへライトを均等に当てることをオススメします。


上記のシワがあると、影になってしまってグリーンバックの抜けが悪いのも理由の一つです。


 

2.撮影設定について



撮影設定やカメラについて説明すると長くなってしまいますので端的にご説明します。

なるべく高いbit深度で撮影できるカメラ、被写体とグリーンバックとの距離を空けることで簡単にグリーンバックを抜くことができます。


 

2-1.10bit Logで撮影する


撮影している方だとご存知の通りだと思いますが、撮影するカメラによって取り込める色情報(bit深度)の値を変えることができます。


現在のカメラだと8bitでの撮影はどのカメラでもできると思います。

少し高価なカメラだと10bit、更に高価なカメラだと12bit以上で撮影することができます。


このbit深度が高いほど色情報を豊富に収録できます。


緑の中でも豊富な緑があるため、はっきりと抜きたい緑を判別させるためにbit深度をなるべく高い設定で撮影することが大切です。


また、カメラ設定でLog撮影を行えるカメラがあり、薄い色で撮影した映像を標準の色空間に戻すことができます。



左がLogで撮影した画像 右がカラーグレーディング後


 

2-2.被写体とグリーンバックとの距離を空ける

グリーンバック撮影
グリーンバック撮影

被写体(撮影物)と背景はなるべく離しておくことをオススメします。

グリーンバックの緑が被写体(撮影物)へ反射し、グリーンを抜く際に被写体(撮影物)まで抜けてしまうことがあります。


グリーンバックとの距離を確保できる場合はなるべく離して撮影しましょう!


 

3.FINAL CUTでグリーンバックを抜く方法|クロマキー合成のやり方


※今回撮影した動画はLogで撮影するのを忘れてSONYのS-Cinetoneという撮影設定で収録していますが、グリーンバックを抜く(クロマキー)方法は同じです。


▽FINAL CUTでグリーンバックをキレイに抜く方法(クロマキー合成)



 

4.まとめ


画像で説明しようと思ったのですが、分かりにくかったので動画で解説させていただきました。

いかがだったでしょうか?


クロマキー合成を習得すれば動画をもっとクリエイティブに制作することもできます。

何度も練習することで、撮影〜編集までスムーズに制作できるでしょう!



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